人の話を聞くということ
「人の話は良く聞きましょう」
小学校の時からそのように言われて育ってきました。
なので、社会人になった今は、当然そのようにできている。
そう信じて、毎日を送っていました。
しかし、社会人になって10年ほど経過する今でも、仕事のことで人と言い合いになったり、人とうまく話が続かなかったりと、悩みがつきません。
上司からも一度、○○さんって人の話聞かないよね、と言われてしまったこともあります。。。
そんな時に読んだ本に、書いてあった内容で、その原因に気づきました。
本によると、「話を聞く」ということの意味は、2つあるとのこと。
ひとつは、相手の「話の内容」を聞くこと
もうひとつは、相手の「気持ち(感情)」を聞くことです
聞く力こそが最強の武器である 園武大紀
私の聞き方には、後者が決定的に欠けていました。
相手が話している言葉を聞き取ることに意識を向けるあまり、その人の気持ちを感じることができていなかったのです。
その結果、その人の気持ちに全くそぐわない言葉を返したり、対応をとったりしたことで、関係がぎこちなくなっていたのだと思います。
思い返すと、若い頃は、人の気持ちを感じることが自然とできていました。
社会人になって、仕事では、気持ちはいらない、という間違った理解のまま年を重ねたことで、知らぬまに誤った習慣が身についていたのだと思います。
改めて周りを見渡すと、この人と話していると気持ちがいいなと思う人は、仕事相手としてではなく、一人間としての私の話や気持ちを聞いてくれている人でした。
そう思うと、私の相手の話を聞く態度は、とても恥ずかしいものだったと思います。
日々の忙しさの中、また人の気持ちを聞くことが疎かにならないよう、気をつけていきたいと思いました。